プロペシアのジェネリックは効果あり?その違いとは

AGA治療
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AGA(男性型脱毛症)の治療薬として、ミノキシジルと並ぶ人気があるプロペシア。 有効成分である「フィナステリド」がAGAの原因となるジヒドロテストステロンの発生を抑制し、薄毛の進行や抜け毛の症状を改善へと導きます。 AGAに対して優れた治療効果が期待できることから、実際に処方を受けてる方、服用を検討されている方も多いのではないでしょうか。

しかし、実際にプロペシアを使用するとなると、気になるのが「薬の価格」ですよね。
治療費を抑えるにはジェネリック医薬品の活用がおすすめとなりますが、実際に新薬(先発医薬品)のプロペシアと、プロペシアのジェネリック医薬品では本当に同じ効果なのか、新薬の方が効果的なのではないか等、疑問に思うことはたくさんあるかと思います。
今回はプロペシアとプロペシアジェネリックの違いや特徴を解説します。

プロペシアとは

薄毛治療に広く用いられているプロペシア錠のジェネリック医薬品は「フィナステリド錠」と呼ばれ、現在多くの製薬会社から発売されています。

プロペシアはもともと、米国メルク社が前立腺肥大症の治療用に開発した「プロスカー」と呼ばれる薬が起源となっています。

1992年に米国でプロスカーが市販されると、服用患者さんの多くから髪が増えたという報告が寄せられ、プロスカーの有効成分であるフィナステリドに育毛成分としての注目が集まりました。

その後、メルク社によりフィナステリドの研究が進められ、日本でも2005年12月に万有製薬(現在のMSD株式会社)よりフィナステリドを有効成分とするプロペシア錠0.2mg/プロペシア錠1mgが発売され、AGA治療に革新をもたらしました。

プロペシアジェネリックの誕生

プロペシアの販売からおよそ10年の歳月を経て、2015年4月にファイザー株式会社から待望のプロペシアの初のジェネリック医薬品であるフィナステリド錠0.2mg/フィナステリド錠1mgが発売されることとなりました。

ジェネリック医薬品は通常、先発医薬品の特許期間の満了後に発売されます。 MSD株式会社が保有するプロペシアの特許が切れるのは2019年頃と予測されていたため、2015年にファイザーが異例の速さでフィナステリド錠を発売したときには業界内が騒然となりました。

この理由については様々な憶測が飛び交いましたが、真相はいまだに解明されていません。

その後、2016~2017年にかけて多くの製薬会社が競うようにフィナステリド錠の発売を開始し、現在に至っています。

そもそも、新薬(先発医薬品)とジェネリック医薬品とは

医療費の計算

ジェネリック医薬品とは新薬(先発医薬品)と同じ有効成分を含む安価な薬のことで、後発医薬品とも呼ばれています。

ジェネリック医薬品は新薬と同等の効能を有することを国から承認されており、新薬と同様に厳しい審査を通過した後で市場に出されます。

有効性や安全性について先発医薬品と同等であることが生物学的同等試験によって証明されているため、安心して服用することができます。

中には、ジェネリック医薬品では添加剤の種類が新薬と異なるため、効果に違いが出るのではないかと心配される方もいらっしゃいます。

しかし、添加剤の違いは薬の効果や安全性に影響を与えないことが試験によって確認されているため、こうした心配は不要と言えるでしょう。

また、現在は医療費削減のために、国によってジェネリック医薬品の使用が推奨されており、2020年度にはジェネリック医薬品の普及率を80%まで引き上げることを目標とした行政指導も行われております。

こうした流れを考慮すると近い将来ほとんどの薬がジェネリック医薬品に置き換わることが予想されるため、新薬にこだわることはもはや時代遅れと言えます。

プロペシアとプロペシアのジェネリック、効果に違いはなし

プロペシアについても各製薬会社から様々な種類のジェネリック医薬品が発売されています。

プロペシアとプロペシアのジェネリックで最も気になるのが「効果の違い」だと思いますが、プロペシアのジェネリックは当然のことながらすべて厚生労働省による承認を受けたものであり、フィナステリドの効果はプロペシアとプロペシアのジェネリックで何ら変わることはありません

また、その価格はプロペシアと比べて8割程度に抑えられており、長期に渡って薄毛治療を続けることを考えると、ジェネリック医薬品を選択する経済的メリットは大きいと言えます。

AGAの治療については長期的な治療薬の投与・服用が必要となってきます。個人差はありますが、大体6か月以上治療薬を継続することで効果が出始めることが多く、持続的な治療は年間にすると結構な額に相当する場合があります。

このような状況を考えると、プロペシアに対して特にこだわりがあるというのでなければ、効果も同じで価格の安いプロペシアのジェネリックを選択する方が賢明と言えるでしょう。

プロペシアのジェネリック医薬品は複数ある

ジェネリック医薬品のイメージ

プロペシアのジェネリック医薬品の「フィナステリド錠」はファイザー株式会社を始めとして様々な製薬会社から発売されています。

どれも有効成分としてフィナステリドを含んでおり効果は同等ですが、製造元によって錠剤の色・大きさ・形に若干の違いがみられたり、添加物の種類が異なったりします。

また、価格も製薬会社ごとに多少のバラつきがあります。価格の違いについては気になる方が多いと思いますが、もともとプロペシア錠やフィナステリド錠は保険医療の対象外であり、薬価(国が決定する医療用医薬品の公定価格)が定められておりません。

このため、患者さんがどのクリニックや薬局で薬を受け取るかによって価格が異なり、一概にどのメーカーが安いとは言うことができません。価格が気になる方は事前にインターネットでリサーチするかクリニックや薬局直接電話で問い合わせてみると良いでしょう。
クリニックにより変動がありますが新薬のプロペシアにおいては、4,000円~9,000円前後の価格設定をしているところが多く、成分構成としては以下のようになっています。

薬品名 有効成分 添加物 製薬会社
プロペシア®錠0.2mg フィナステリド0.2mg 結晶セルロース、乳糖水和物、部分アルファー化デンプン、デンプングリコール酸ナトリウム、ジオクチルソジウムスルホサクシネート、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、ヒドロキシプロピルセルロース、酸化チタン、タルク、三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄、カルナウバロウ MSD株式会社
プロペシア®錠 1 mg フィナステリド1mg

こちらを基準として、代表的な各メーカーのプロペシアジェネリックの特徴について説明していきます。

フィナステリド錠0.2mg「ファイザー」/フィナステリド錠1mg「ファイザー」

薬品名 有効成分 添加物 製薬会社
フィナステリド錠0.2mg「ファイザー」 フィナステリド0.2mg 無水乳糖、アルファー化デンプン、結晶セルロース、クロスカルメロースナトリウム、軽質無水ケイ酸、ポビドン、ジオクチルソジウムスルホサクシネート、マクロゴール400、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、酸化チタン、マクロゴール6000、黄色三二酸化鉄、三二酸化鉄 ファイザー株式会社
フィナステリド錠1mg「ファイザー」 フィナステリド1mg 無水乳糖、アルファー化デンプン、結晶セルロース、クロスカルメロースナトリウム、軽質無水ケイ酸、ポビドン、ジオクチルソジウムスルホサクシネート、マクロゴール400、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、酸化チタン、マクロゴール6000、黄色三二酸化鉄、三二酸化鉄、黒酸化鉄

2015年4月6日に日本で一番早く発売されたプロペシアのジェネリック医薬品です。
流通量が最も多く、フィナステリド錠と言えばファイザー製を思い浮かべる方も多いことでしょう。

色や形もプロペシアと類似しており、今までプロペシアを服用していた方も同じ感覚で飲むことができます。

外箱やPTPシートの商品名は目の悪い方でも見えやすいフォントで書かれています。また、PTPシートには、1錠ごとに切り離してもバラの一つひとつに薬品名が残るようにピッチ印刷が施されており、随所に工夫を凝らした作りになっています。

フィナステリド錠0.2mg「サワイ」/フィナステリド錠1mg「サワイ」

薬品名 有効成分 添加物 製薬会社
フィナステリド錠0.2mg「サワイ」 フィナステリド0.2mg カルナウバロウ、結晶セルロース、酸化チタン、三二酸化鉄、ジオクチルソジウムスルホサクシネート、ステアリン酸Mg、タルク、デンプングリコール酸Na、乳糖、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、部分アルファー化デンプン 沢井製薬株式会社
フィナステリド錠1mg「サワイ」 フィナステリド1mg

2016年3月に沢井製薬を製造販売元として発売された、プロペシアのジェネリック医薬品です。沢井製薬は国内最大手のジェネリックメーカーであり、名前をご存知の方も多いことでしょう。

沢井製薬のフィナステリド錠の特徴として、先発品のプロペシア錠と色や形など見た目だけでなく、質量や添加物に至るまであらゆる点で酷似していることが挙げられます。

ここまで類似していると先発品とほぼ同等であると言えるため、ジェネリック医薬品に抵抗のある方にとっても心理的な障壁が少なくなることが期待されます。

国内屈指のジェネリックメーカーが製造していることもあり、安心感・信頼感において他を一歩上回る存在と言えます。

フィナステリド錠0.2mg「トーワ」/フィナステリド錠1mg「トーワ」

薬品名 有効成分 添加物 製薬会社
フィナステリド錠0.2mg「トーワ」 フィナステリド0.2mg 乳糖水和物、クロスポビドン、ステアリン酸Mg、ヒプロメロース、トリアセチン、タルク、酸化チタン、三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄 東和薬品株式会社
フィナステリド錠1mg「トーワ」 フィナステリド1mg 乳糖水和物、クロスポビドン、ステアリン酸Mg、ヒプロメロース、トリアセチン、タルク、酸化チタン、三二酸化鉄

2016年9月20日に東和薬品株式会社を製造販売元として発売された、国内で4番目のプロペシアのジェネリック医薬品です。

東和薬品のフィナステリド錠の特徴は14錠入りPTP包装に加えて、30錠入りの小さなボトルタイプの包装品が発売されていることです。これは飲むたびにPTPシートから取り出すのが億劫だという方には便利な包装と言えます。

また、錠剤には「フィナスリド1(0.2)トーワ」と製品名が印字されており、万一、他の薬と混ざってしまっても容易に区別をつけることができます。

ボトルタイプでは錠剤がこぼれ落ちて散乱する事態も想定されますが、これなら安心して取り扱うことができるでしょう。

その他のプロペシアジェネリック

その他に日本国内で発売されているフィナステリド錠には以下のものがあります。

薬品名 有効成分 添加物 製薬会社
フィナステリド錠0.2mg「TCK」 フィナステリド0.2mg 結晶セルロース、乳糖水和物、軽質無水ケイ酸、クロスカルメロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、マクロゴール6000、タルク、三二酸化鉄、カルナウバロウ 岩城製薬株式会社
フィナステリド錠1mg「TCK」 フィナステリド1mg
フィナステリド錠0.2mg「クラシエ」 フィナステリド0.2mg 結晶セルロース、乳糖水和物、軽質無水ケイ酸、クロスカルメロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、マクロゴール6000、タルク、三二酸化鉄、カルナウバロウ 【発売元】
クラシエ製薬株式会社
【製造販売元】
大興製薬株式会社
フィナステリド錠1mg「クラシエ」 フィナステリド1mg
フィナステリド錠0.2mg「SN」 フィナステリド0.2mg 結晶セルロース、乳糖水和物、軽質無水ケイ酸、クロスカルメロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、マクロゴール6000、タルク、三二酸化鉄、カルナウバロウ 【製造販売元】
シオノケミカル株式会社
【発売元】
あすか製薬株式会社
【販売】
武田薬品工業株式会社
フィナステリド錠1mg「SN」 フィナステリド1mg
フィナステリド錠0.2mg「武田テバ」 フィナステリド0.2mg 結晶セルロース、酸化チタン、ステアリン酸マグネシウム、デンプングリコール酸ナトリウム、乳糖水和物、ヒプロメロース、部分アルファー化デンプン、ポビドン、マクロゴール400、マクロゴール6000、ラウリル硫酸ナトリウム、黄色三二酸化鉄、三二酸化鉄 【販売】
武田薬品工業株式会社
【製造販売元】
武田テバファーマ株式会社
フィナステリド錠1mg「武田テバ」 フィナステリド1mg

いずれも、錠剤の形、添加物、価格に多少の違いはあるものの、効果については同等と考えられます。

ちなみに、メーカー指定のないフィナステリド錠の処方箋を受け取った場合は、薬局でお願いすれば好きなメーカーの製剤を取り寄せてもらうこともできます。

希望するメーカーがある場合は、処方箋を提出するときに薬局スタッフに相談してみることをお勧めします。

まとめ

新薬のプロペシアと、プロペシアのジェネリックとでフィナステリド自体の効果に違いはないので、自分が服用しやすいものや、普段使っている製薬会社で選ぶのも選択方法のひとつです。 添加物等の違いがあるので、特定の成分に対して過敏症を持っている方はその辺りを医師に伝えて自分に合ったジェネリック医薬品を選んではいかがでしょうか。
AGA治療については長期的な治療が前提となりますので、経済的な負担も考慮した上で自分に合った治療薬を見つけましょう。

フィナステリドやプロペシアについては、こちらもぜひご覧ください。

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